ボフスラフ・マルティヌー
Martinu, Bohuslav
チェコ 1890 - 1959
靴屋の息子として生まれる。故郷の町の援助を得、1906年プラハ音楽院入学。ヴァイオリンを学び、1909年にはオルガンと作曲のクラスに入る。しかしアカデミックな授業への出席を拒否、1910年放校処分となる。
1912年にヴァイオリン教員の国家資格試験に合格。1913年、臨時楽団員としてチェコ・フィルハーモニー管弦楽団へ入団、1920〜23年は正団員。1922年、ヨセフ・スークに作曲を師事。
1923〜40年、パリを拠点に活動。ルーセルに学ぶ。新古典主義やジャズなどさまざまな音楽様式を取り入れる。
ナチス・ドイツから逃れ、1941年に渡米。クセヴィツキーの後押しにより、作品が演奏され、名を挙げる。
1945年、チェコスロバキアが解放され、46年にはプラハ音楽院から招請を受け、一度は快諾したものの、バークシャー音楽学校でバルコニーから転落し、健康が悪化、辞退を余儀なくされる。
クセヴィツキーがマルティヌーのためニューヨークのプリンストン大学でのポストを用意し、1948〜51年、ここで教えた。
1952年アメリカ国籍を取得、その後ヨーロッパに戻り、晩年は主にフランスとスイスで過ごした。
作品は管弦楽曲が中心で多作。作風は、チェコの民俗音楽が見え隠れする新古典派的現代音楽。
代表作:
弦楽四重奏曲(7曲)
ピアノ三重奏曲(3曲)
ピアノ協奏曲(5曲)
チェロ協奏曲(2曲)
ヴァイオリン協奏曲(2曲)
交響曲(6曲)
ハーフ・タイム Half-Time(1924)
ラ・バガール La Bagarra (1927)
リジツェ村を悼んで Memorial to Lidice (1943)
◆声楽
ニッポナーリ Nipponari
山賊の歌 Zbojnicke pisne(男声合唱)
オラトリオ ギルガメシュ叙事詩 Das Gilgamesch-Epos
カンタータ イザヤの預言 The Prophecy of Isaiah
◆オペラ
兵士と踊り子 Vojak a tanecnice
ジュリエッタ Juliette
ミランドリナ Mirandolina
アリアーネ Ariane
ギリシア受難劇 The Greek Passion
ラジオ・オペラ 森の声 Hlas lesa
ラジオ・オペラ 橋の上の喜劇 Veselohra na moste
舞台版 橋の上の喜劇 Comedy on the Bridge
◆バレエ
イスタール Istar
シュパリチェク Spalicek
しめ殺す者 The Strangler
作品:管弦楽曲DB
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