オリヴィエ・ウジェーヌ・プロスペル・シャルル・メシアン
Messiaen, Olivier Eugene Prosper Charles
仏 1908 - 1992
20世紀フランスを代表する作曲家。父はシェイクスピアの翻訳で知られるイギリス文学者ピエール・メシアン、母は詩人セシル・ソヴァージュ。
8歳の頃から作曲を始める。11歳でパリ音楽院に入り、1930年までここで学ぶ。ノエル・ガロン、ジャン・ガロンに和声、デュカスに作曲、デュプレにオルガン、ファルカンベールにピアノを師事。
1931年、パリの聖トリニテ教会のオルガニストとなる。
1936〜39年、パリのエコール・ノルマル・ド・ミュジック、またスコラ・カントルムで教える。
1936年、ジョリヴェ、ダニエル=ルジュール、ボードリエと作曲家グループの<若きフランス La Jeune France>を結成、音楽に抒情性と人間性を取り戻すことをモットーとした。
第2次世界大戦に従軍、40年にドイツ軍の捕虜となり、収容所で書かれた「世の終わりのための四重奏曲」は41年に収容所で初演。
1942年、パリ音楽院の和声学の教授、1947年には音楽分析、美学、リズム法の教授、1966年には作曲の教授となる。 門下にはブーレーズ、シュトックハウゼン、クセナキスがいる。
幅広くリズムの研究を続け、それは「ペルソナージュ・リトミック personnages rythmiques」理論となった。
何千もの鳥の鳴き声を採譜し、重要なインスピレーションは鳥を源とする。ピアノ曲「鳥のカタログ Catalogue d'oiseaux」や管弦楽曲「鳥たちの目覚め」が有名。
敬虔なカトリック信者で、多くの作品のテーマはキリスト教の真理となっている。
代表作品:
昇天 L'Ascension(オーケストラ)
栄光ある身体 Les corps glorieux(オルガン)
世の終わりのための四重奏曲 Quatuor pour la fin du temps(ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノ)
7つのアーメンの幻影 7 Visions de l'Amen(2台ピアノ)
5つのルシャン Cinq rechants(無伴奏12混声声部)
聖霊降臨祭のミサ曲 Messe de la Pentecote(オルガン)
幼子イエスにそそぐ20の眼差し Vingt regards sur l'Enfant Jesus
鳥たちの目覚め Reveil des oiseaux(ピアノ、オーケストラ)
異国の鳥たち Oiseaux exotiques(ピアノ、小オーケストラ)
天国の色彩 Couleurs de la cite celeste(ピアノ、管楽器、打楽器)
トゥーランガリーラ交響曲 Turangalila-symphonie
聖三位一体の神秘についての瞑想 Meditations sur le mystere de la Ste Trinite(オルガン)
渓谷から星たちへ Des canyons aux etoiles(オーケストラ)
オペラ アッシジの聖フランチェスコ Saint Francios d'Assise
彼方の閃光... Eclairs sur l'Au-dela...(オーケストラ)
◆著作
わが音楽語法 Technique de mon langage musical 2巻(邦訳『わが音楽語法』平尾貴四男訳、教育出版 1954)
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