カール・アウゴスト・ニールセン
Nielsen, Carl August
デンマーク 1865 - 1931
ペンキ職人でアマチュア音楽家だった父からヴァイオリンとコルネットを学ぶ。1879〜83年、軍楽隊でホルン奏者をした後、1884年からコペンハーゲン音楽院で音楽理論とヴァイオリンを学び、ゲーゼの教えを受ける。その後、ドイツ、オーストリアへの研修旅行でブラームスと出会い、さらにフランスとイタリアにも旅した。コペンハーゲンに戻り、1886〜1905年、王立劇場のヴァイオリニストを、1908〜14年にはスヴェンセンの後任として宮廷楽長を務めた。また、1901年より作曲家として国家の援助を受ける。1916年コペンハーゲン音楽院の教授、1931年院長に就任。1915〜27年、デンマーク音楽協会の指揮者を務め、自作の多くを演奏した。ゲーゼの保守主義の影響もあり、基本的には調性と形式を保った作風で、初期の交響曲は古典的であるが、順次発展をみせ、ブラームスやグリーグ、そしてバロック期の音楽の影響から、独自のポリフォニックで多調、リズムを追求した作品を書いた。また、デンマーク語による歌曲の発展にも大きく貢献した。
作品:
◆器楽
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調(1895)
前奏曲とプレスト Preludio e presto(ヴァイオリンソロ 1923)
29の前奏曲(オルガンまたはハーモニウム 1929)
弦楽四重奏曲 第3番 変ホ長調(1898)
管楽五重奏曲 op.43
◆管弦楽曲
交響曲
第1番 ト短調(1892)
第2番「4つの気質 De fire temperamenter」(1902)
第3番「おおらかな交響曲 Sinfonia espansiva」(1911)
第4番「不滅 Det uudslukkelige」(1916)
第5番(1922 2楽章構成、大作)
第6番「素朴な交響曲 Sinfonia semplice」(1925 室内楽的作品)
小組曲 Lidt suite イ短調(弦楽合奏)(1881)
序曲「ヘリオス Helios」(1903)
ヴァイオリン協奏曲(1911)
フルート協奏曲(1926)
クラリネット協奏曲(1928)
◆声楽
歌曲集 「20のデンマークの歌 En snes danske viser」
愛の賛歌 Hymnus amoris(合唱)
◆オペラ
聖書オペラ「サウルとダビデ Saul og David」
コミック・オペラ「仮面舞踏会 Maskarade」
作品:管弦楽曲DB
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