カール・オルフ
Orff, Carl
独 1895 - 1982
作曲家、教育家。5歳からピアノを習い、自作の物語に音楽を付けた。歌曲「エリラント Eliland」 が1911年に出版される。
1913〜14年、ミュンヘン音楽アカデミーでベーア=ヴァルブルンに作曲を師事。
1915〜17年、ミュンヘン・カンマーシュピーレの楽長。1918年に一時兵役に就き、その後マンハイム州立劇場で、同年秋にダルムシュタット宮廷劇場でも楽長。1920年にカミンスキに師事。
画家で作家のドロテエ・ギュンターとともに活動。1924年、ギュンターは音楽、体育、舞踏のための学校、ギュンター・シューレを設立、オルフは音楽教育を担当し、即興の初歩的練習法をまとめ、1931年に「オルフ・シュールヴェルク(学校作品)」となって出版された。
1930年、バッハ協会の指揮者となり、古楽の編曲を手がける。音楽劇へ傾倒し、バッハの手稿譜から「ルカ受難曲」を舞台劇を伴った形で上演。
1937年、代表作となる「カルミナ・ブラーナ」が初演。
1950〜60年、ミュンヘン国立音楽大学作曲科教授。
1961年、ザルツブルクのモーツァルテウムにオルフ学校作品研究室が開設され、オルフ教育研究の本部がおかれ、1963年にはオルフ研究所と改称。
1972年、ミュンヘン大学より名誉博士号。
カルミナ・ブラーナ以前の作品はほとんどが破棄された。
音楽教育の分野でも功績は幅広く、カール・メンドラーと協力して開発したオルフ楽器(鉄琴など)は音楽教育で一般的に使用されている。
作品:
犠牲 Gisei(原作は日本の「寺子屋 Terakoya」)
◆劇場三部作「勝利 Trionfi」
1 世俗賛歌「カルミナ・ブラーナ Carmina burana」
2 舞台劇「カトゥッリ・カルミナ Catulli Carmina」
3 舞台コンチェルト「アフロディテの勝利 Trionfo di Afrodite」
◆オペラ
月 Der Mond
賢い女−王様と賢い女の物語 Die Kluge. Die Geschichte von dem Konig und der klugen Frau
ベルナウアーの女 Die Bernauerin
アンティゴネ Antigonae
抜け目のない男 Astutuli
僭主オイディプス Oedipus der Tyrann
◇復活祭劇 キリスト復活の喜劇 Comoedia de Christi Resurrectione
◇降誕祭劇 生まれし御子の奇跡劇 Ludus de Nato Infante Mirificus
◇の2作は「2枚折り絵 Diptychon」として同時上演可能
作品:管弦楽曲DB
作品:オペラ名曲辞典
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