Praetorius, Michael
ミヒャエル・プレトリウス
独 1571-1621
作曲家、オルガニスト。
トルガウのラテン語学校に通った後、1582年、フランクフルト・アン・デア・オーデル大に入り、哲学と神学を学ぶ。ツェルプストのラテン語学校に移り、その後フランクフルトに戻り、1587〜90年、初めてオルガニストの職を得た。その後フローニンゲンでオルガニスト、1593年、ヴォルフェンビュッテルでも同職に就き、1604年、同地の宮廷楽長に就任。
ヴォルフェンビュッテルの職にありながらも、1613年以降ドレスデンのザクセン宮廷の顧問および礼拝堂楽長を3年間務めた。1617年にはゾンダースハウゼン宮廷に滞在し、1618年にはマクデブルク宮廷のため、同地の大聖堂におけるコンツェルト・ムジークを編成。各地で広い活動範囲を持ち、さまざまな職務をこなした。
17世紀初頭のドイツ・プロテスタントの最も重要な作曲家であり、イタリア音楽を研究し、それをドイツの様式と融合させ発展させた。数多い音楽作品の他、彼の膨大な知識の集大成である著作も重要である。音楽大全の第2巻を基に1921年にフライブルクに建造されたオルガンはプレトリウスオルガンの名で知られる。
◆音楽作品
シオンのムーサたち Musae Sioniae 全9巻
第1巻(8声)(レーゲンスブルク 1605)
第2巻(8、12声)(イェーナ 1607)
第3巻(8、9、12声)(ヘルムシュテット 1607)
第4巻(8声)(同地 1607)
第5巻(2-8声)(ヴォルフェンビュッテル1607)
第6巻(4声)(ヴォルフェンビュッテル1609)
第7巻(4声)(ヴォルフェンビュッテル1609)
第8巻(4声)(ヴォルフェンビュッテル1610)
第9巻(2、3声)(ヴォルフェンビュッテル1610)
モテットと詩篇曲集(4-16声)(ニュルンベルク 1607)
シオンのミサ曲 Missodia Sionia(2-8声)(ヴォルフェンビュッテル1611)
他多数
◆著作
音楽大全 Syntagma musicum 全3巻
◇第1巻 (2部から成る)
古代からの典礼音楽、世俗音楽の種類、歴史。聖書にある楽器の解説、作曲家について 1614、1615
◇第2巻 (5部から成る)
楽器誌 De organographia(楽器学の概説書 1618-19)
楽器総覧 Theatrum instrumentorum(過去からに渡る楽器を網羅、製造方法の目録と解説1620)
◇第3巻 (3部から成る)
音楽用語集 Termini musici (記譜法、階名唱法、リズム、対位法についても含む 1618-19)
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