アルベール・シャルル・ポール・マリ・ルーセル
Roussel, Albert Charles Paul Marie
仏 1869 - 1937
幼くして両親を失い、おじに育てられる。11歳でピアノのレッスンを受ける。
1887年、海軍兵学校に入学、卒業後、海軍士官候補生として航海生活を送るかたわら、音楽にとり組んだ。
1893年の長期休暇の際、ルベ音楽院院長のコスジュルに和声を学ぶ。コスジュルの勧めもあり音楽の道へ進むことを決意、海軍を除隊、1994年よりパリでジグーにオルガン、ピアノ、作曲を学ぶ。1897年、S.A.C.E.M.コンクールに応募した2曲が両方とも賞を獲得。
1898年、スコラ・カントルムでダンディに学び、1902〜14年、同校で対位法の教授を務める。門下にサティ、ヴァレーズ、マルティヌーらがいる。
1909〜11年、インド、カンボジアへ旅行し、作曲において大きな影響を受ける。
一次大戦で1915年に召集され、1918年に除隊。その後も欧米各地で活躍。
初期にはドビュッシーの影響が強かったが、印象主義から離れ、独自のスタイルへと進んだ。インド風など異国趣味的な音階を用い、しかし調性は常に保たれ、シェーンベルクのような無調は拒絶した。 5/4、7/4、 6/8 +4/8 といった特殊な拍子を用いる。
代表作:
時は過ぎゆく Des heures passent op.1(ピアノ)
ヴァイオリン・ソナタ op.11(1908)、op.28(1924)
二重奏曲(ファゴット、チェロまたはコントラバス)(1925)
三重奏曲:op.2(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ)、op.40(フルート、ヴィオラ、チェロ)、 op.59(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)
弦楽四重奏曲 op.45(1932)
◆管弦楽曲
交響曲(4曲)森の詩 Le poeme de la foret op.7(1906),op.23(1921),op.42(1930),op.53(1934)
交響詩 春の祭りに寄せて Pour une fete de printemps op.22
ピアノ協奏曲 op.36
小協奏曲 op.57(チェロ、オーケストラ)
◆声楽
ミューズのマドリガル Madrigal aux muses op.25(無伴奏女声三部合唱)(1923)
フランク族の軍歌 Le bardit des francs(無伴奏男声4部合唱、または金管楽器、打楽器を伴う)(1926)
◆オペラ
竪琴の誕生 La naissance de la lyre op.24
カロリーヌおばさんの遺言状 Le testament de la tante Caroline
◆バレエ
くもの饗宴 Le festin de l'araignee op.17
バッカスとアリアドネ Bacchus et Ariane op.43
アエネイアス Aeneas op.54
作品:管弦楽曲DB
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