Rubinstein, Anton Grigor'yevich
アントン・グリゴリエヴィチ・ルビンシテイン
露 1830-1894
作曲家、ピアニスト、指揮者。
母にピアノの手ほどきを受けた後、モスクワでヴィルアンに師事。9歳で最初の演奏会を開く。1840年、パリでリストの指導を受け、その後、欧州各地を演奏旅行した。
1844〜46年、マイアベーアの紹介によりベルリンでデーンに作曲を師事。1848年に帰国、サンクトペテルブルクを拠点とし、パーヴロヴナ大公妃のピアニスト、オペラの指揮者として活躍。
1859年、ペテルブルクのロシア音楽協会を設立、これは1862年、ロシア初の音楽院、サンクトペテルブルク音楽院となる。1867年まで同音楽院の院長。この時期の弟子にはチャイコフスキーがいる。
1871〜72年、ウィーンフィルハーモニー・コンサートの指揮者。
1887〜90年、サンクトペテルブルク音楽院の院長に復職。
ロシアに高水準かつ公的な音楽教育を確立させたという大きな功績がある。ピアニストで指揮者でもあった弟のニコライと共にロシア音楽教育の推進者であった。ピアニストとしても伝説的巨匠であり、今日に至るロシアピアノ界、全門閥のルーツとされる。
代表作:
◆オペラ
ドミトリー・ドンスコイ Dmitriy Donskoy (初演:サンクトペテルブルク 1852)
馬鹿のフォムカ Fomka-durachok (1853)
ベリアの狩人 Sibirskiye okhotniki (初演:ヴァイマル 1854)
デモン Demon (原作:M.Y.レールモントフ M.Y. Lermontov,初演:ベルリン 1875)
スラミフ Sulamif' (初演:ハンブルグ 1883)
モーセ Moisey (1892)
◆交響曲 6曲
ヘ長調(1850),ハ長調(1851),イ長調(1855),ニ短調(1874),ト短調(1880),イ短調(1886)
◆ピアノ協奏曲 5曲
ホ短調(1850),ヘ長調(1851),ト長調(1854以前),ニ短調(1864),変ホ長調(1874)
◆ピアノ
2つのメロディ (1.ヘ長調 2.ロ長調) ←この1番が「へ調のメロディ」としてよく知られる。
石の島
ABC索引へ戻る
50音索引へ戻る
作曲家名簿TOP