ヨハン・ヴェンツェル・アントン・シュターミッツ
Stamitz, Johann Wenzel Anton
1717 - 1757
ボヘミア系音楽一家の一員。ヴァイオリニスト、作曲家。
父はニェメツキー・ブロト(現ハヴリーチュクーフ・ブロト)の合唱団楽長であった。父から音楽の手ほどきを受けた後、1728〜34年にイーグラウ(現イフラヴァ)のイエズス会系ギムナジウムに通う。1734〜35年、プラハ大学で学ぶ。
1741年、プファルツ選帝侯カール・テオドールのマインハイム宮廷楽団のヴァイオリニストとなる。
1745年にコンサートマスター、1750年には器楽監督となり、彼の指導のもと、マンハイム宮廷楽団は欧州でも有数の実力を持つようになる。
マンハイムは交響曲の発展に重要な役割を果たした町となり、シュターミッツはマンハイム学派の最初の代表的作曲家となった。
初期の曲はそれまでの伝統に沿ったものであったが、徐々にホルンやクラリネットを使用してクレシェンドの効果を生み出す作風に変わり、また、それまで和声的にオーケストラを支えていた通奏低音を必要としない作品となっていく。
交響曲は60曲ほどが確認されている。第1主題と第2主題は対比され、第2主題ではシンコペーションが多用されるのが特徴。
メヌエットを交響曲にとり入れた最初の作曲家であるが、このスタイルは当時の音楽評論家から強く批判された。
カール・シュターミッツは息子。
代表作品:
協奏的な3つのパートのための6つのソナタ 6 Sonates a trois parties concertantes op.1
協奏的な3つのパートのための4つの三重奏曲 4 Trios a trois parties concertantes op.2
交響曲 op.3、op.4、op.5、op.7、op.8、op.11
ヴァイオリン協奏曲 op.9
作品:管弦楽曲DB
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