イーゴリ・フョドロヴィチ・ストラヴィンスキー
Stravinsky, Igor' Fyodorovich
露 1882 - 1971
父フョードル・イグナティエヴィチは、マリンスキー劇場に所属するバス歌手および性格俳優として有名だった。
9歳でピアノを始め、和声や対位法も学ぶ。
ペテルブルク大学で法律を学ぶが、1905〜08年にはリムスキー=コルサコフに作曲を師事、作曲家としての道を選ぶ。
交響的幻想曲「花火」を聴いて興味を持ったディアギレフから作曲を依頼される。
1910年、バレエ音楽「火の鳥」がパリで初演、1911年にはペトルーシュカ初演、大成功。
1912年、シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ Pierrot lunaire」を知り、刺激を受けて「3つの日本の叙情詩」を書く。
1913年、バレエ音楽「春の祭典」初演、パリで一大センセーションとなった。
第1次世界大戦勃発後はスイスに移る。ロシア革命により収入が途絶え、芸術家仲間と移動劇団を立ち上げ、各地を巡業。民話を元とした舞踊・演劇作品「兵士の物語」は、巡業用に作曲したもの。
戦後はパリで活動。1936年、フランス国籍取得。
1939年の第2次大戦の際に米国に渡り、ハーバード大学で教える。
1945年にはアメリカ国籍を取得。
息子のスーリマとの2台ピアノ、ヴァイオリニストのドゥシュキンの伴奏など、ピアニストとしても活躍。
自作品の指揮も行い、世界中を演奏旅行。1959年、来日、NHK交響楽団を指揮。
音楽の革命児として、20世紀の音楽史に多大な影響を与えた。20世紀最大の音楽家のひとり。
代表作:
◆ピアノ
ソナタ 嬰ヘ短調
ペトルーシカからの3楽章
ピアノ・ラグ・ミュージック Piano-Rag-Music
◆室内楽
プルチネッラ組曲 Pulcinella suite(ヴァイオリン、ピアノ)
協奏的二重奏曲 Duo concertant(ヴァイオリン、ピアノ)
フェルステンベルクのマックス公の墓碑銘 Epitaphium fur das Grabmal des Prinzen Max Egon zu Furstenberg(フルート、クラリネット、ハープ)
弦楽四重奏のための3つの小品 Trois pieces
◆管弦楽
交響曲 変ホ長調 op.1
幻想的スケルツォ Simfonicheskoye skertso op.3
花火 Feyerverk op.4
交響詩「ナイチンゲールの歌 Le chant du rossignol」
交響曲 ハ長調
エボニー協奏曲 Ebony Concerto
◆合唱
カンタータ「星の王 Zvezdoliki」
詩篇交響曲 「Symphonie de psaumes」
カンタータ「バベル Babel」
カンティクム・サクルム−聖マルコの名をたたえて Canticum sacrum. Ad honorem Sancti Marci nominis
◆舞台
オペラ「マヴラ Mavra」
オペラ・オラトリオ「エディプス王 Oedipus Rex」
バレエ「火の鳥 Zhar'-ptitsa」
4場からなるブルレスク「ペトルーシュカ Petrouchka」
ロシアの異郷徒の情景「春の祭典 Le sacre de printemps」
叙情物語「ナイチンゲール Le rossignol」
プルチネッラ Pulcinella
ロシアの舞踏の情景「結婚 Les noces」
オルフェウス Orpheus
アゴン Agon
◆著作
わが生涯の年代記 Chroniques de ma vie 2巻(邦訳:ストラヴィンスキー自伝 塚谷晃弘訳 カワイ楽譜 1972、全音楽譜出版社 1981)
ストラヴィンスキーとの対話 Conversations with Stravinsky(邦訳:118の質問に答える 吉田秀和訳 音楽之友社 1960)

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