Sweelinck, Jan Pieterszoon
ヤン・ピーターソン・スヴェーリンク
ネーデルラント 1562-1621
オルガニスト、作曲家。スヴェーリンクは母方の姓。
カナ表記では、スウェーリンクとも書かれる。
父はオルガニストで、父から音楽を学ぶ。1573年に父を亡くしてからはハールレムのヤン・ヴィレムスゾーン・ロッシーに師事、1577年頃、父の職であったアムステルダムの旧教会のオルガニストに就任、終生その地位にあった。
1578年、アムステルダムがカルヴァン派の宗教改革の勢力下に置かれ、カルヴァン派では礼拝中のオルガンの演奏が禁じられていたため、教会での務めは激減し、以降は毎日のように公開のオルガン・コンサートを開き、それが彼の名を世に広めることともなった。
教師としても名高く、スウェーリンクのもとで学ばせるため、奨学金を与えて若い音楽家をアムステルダムに送る都市が国内外を問わず多かった。オルガニストの養成者と呼ばれ、弟子が各地で活躍し、北ドイツのオルガン楽派が生まれ、そこからブクステフーデやバッハが誕生する。
ネーデルラントを離れず活動したが、作品は多くの筆写譜によって、欧州全土に広まった。
フランドル楽派の最後を飾る作曲家である。
ABC索引へ戻る
50音索引へ戻る
作曲家名簿TOP