Tcherepnin, Aleksandr Nikolayevich
アレクサンドル・ニコラエヴィチ ・チェレプニン
露 1899-1977
ピアニスト、作曲家。ニコライ・チェレプニンの息子。
サンクトペテルブルク、トビリシの音楽院で学ぶ。
1921年、父ニコライと共にパリに亡命、パリ音楽院で学び、パリを拠点にソリストとして国際的な活動を始める。1922年、ロンドンデビュー。30年代、バルカン半島、エジプト、パレスチナを旅し、1934〜37年には極東で活動、上海に住んだ。この間、何度も来日、演奏会を開く他、「チェレプニン賞」を設立。松平頼則、伊福部昭を初めとする多くの日本人作曲家の作品を海外に広め、日本作曲界に多大な影響を与えた。
1937年、パリに戻り、1938〜45年、パリのロシア音楽院で教える。1949〜64年、シカゴのドゥ・ポール大学の作曲科およびピアノ科教授。
父とプロコフィエフ、オネゲル、マルティヌーらの影響を受ける一方、エジプトや東洋の音楽を取り入れた多様性から、コスモポリタンと呼ばれる。
3つのテトラコードからなる9音階のチェレプニン音階(c des es e f g as a b)や、インターポイントと呼ばれる対位法処理などで実験音楽を書いた。
代表作:
◆管弦楽
交響曲(4曲)
op.42(1927)
op.77(1951)
op.83(1952)
op.91(1957)
◆ピアノ協奏曲(6曲)
op.12(1920)
op.26(1923)
op.48(1932)
幻想曲 op.87(1947)
op.96(1963)
op.99(1965)
◆オペラ
オル−オル Ol-Ol op.35(原作アンドレーエフ Andreyev、初演ヴァイマル 1928、改訂ニューヨーク 1934)
ゾバイデの結婚 Die Hochzeit der Sobeide op.45(原作ホーフマンスタール、初演ウィーン 1933)
◆バレエ
アジャンタの壁画 Ajanta's Frescoes(アンナ・パヴロヴァの依頼による ロンドン 1923)
ショタ・ルスタヴェリ Shota Rustaveli(第2幕のみ作曲。第1幕と第3幕はオネゲルとハルシャーニーによる。振り付けリファール、初演モンテ・カルロ 1946)
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