Vaughan Williams, Ralph
ラルフ・ヴォーン・ウィリアムズ
英 1872-1958
作曲家。チャーターハウス校、ロンドンのロイヤル音楽アカデミー、ケンブリッジのトリニティ・カレッジで学ぶ。さらにベルリン芸術アカデミーでブルッフ、パリではラヴェルに師事。1901年ケンブリッジ大学で音楽博士号を取得。第一次大戦従軍。1920年からロンドンのロイヤル音楽カレッジで教える。個人資産からの収入があり、自由な創作活動が可能であった。
幼少より作曲を試みてはいたが、大器晩成型で、作曲家としてデビューしたのは35歳、最初のバレエ曲は51歳、晩年に向かうにつれ、活動は精力的になった。
イギリスの国民音楽の代表的存在。大陸の音楽の模倣よりも自国の民謡、エリザベス朝の古楽から学ぼうとし、長くイタリア、ドイツの支配下にあった祖国の音楽を解放すべく、20世紀におけるイギリス音楽のルネサンスを推進した。
代表作:
タリスの主題による幻想曲 Fantasia on a Theme by Th. Tallis(弦楽四重奏とオーケストラ 1909)
◆交響曲
第1番 海の交響曲 Sea Symphony(バリトン、ソプラノ、合唱を伴う 1909)
第2番 ロンドン交響曲 London Symphony(1914 改訂1918-34)
第3番 田園交響曲 Pastoral-Symphony(ソプラノを伴う)(1922)
第4番 ヘ短調(1935)
第5番 ニ長調(1940 献呈:シベリウス)
第6番 ホ短調(1945)
第7番 南極交響曲 Sinfonia antarctica(ソプラノ、女声合唱を伴う 1953)
第8番 ニ短調(1956)
第9番 ホ短調(1958)
◆声楽
合唱曲 未知の世界へ Toward the Unknown Region(1907 改訂 1918)
オラトリオ 聖なる市民 Sancta Civitas(1926)
カンタータ 光の息子たち Kantate The Sons of the Light (混声合唱,オーケストラ 1950)
クリスマス・カンタータ 今日こそは Hodie(ソプラノ、テノール、バリトン、混声合唱、児童合唱、オルガン〔任意〕、オーケストラ 1954)
◆オペラ
牛追いのヒュー Hugh the Drover (1924)
恋するサー・ジョン Sir John in Love (1929)
海へ乗り行く人々 Riders to the Sea(1937)
◆道徳劇 天路歴程 The Pilgrim's Progress(1951)
◆バレエ オールド・キング・コール Old King Cole(1923)
◆著作
イギリス民謡 English Folksongs(ロンドン 1912,新版 1966)
国民音楽 National Music(ロンドン 1934,新版 1963, 21972)〔邦訳 『民俗音楽論』塚谷晃弘訳(雄山閣 1984)〕
作品:管弦楽曲DB
ABC索引へ戻る
50音索引へ戻る
作曲家名簿TOP