Vanhal, Jan Krtitel (Johann Baptist)
ヤン・クシュチテル・ヴァニュハル
ボヘミア 1739-1813
作曲家、ヴァイオリニスト、オルガニスト。ウィーン古典派を代表するひとり。
ヨハン・バプティスト・ヴァンハルと表記されることもある。
農奴の出で、7歳のときマルシェンドルフの学校で音楽の手ほどきを受ける。1752年頃からノイ・ネハニッツの校長にオルガンを師事。
1757年、オポチュノでオルガニストとなる。1759年、フニェフチェヴェスで合唱隊長。
ヴァニュハルの才能を認めたシャフゴッチュ伯夫人の援助で1761年にウィーンに出る。
クラヴィーアとヴァイオリンの教師として有名になり、農奴の身分から脱する。
ディッタースドルフに師事、1769年〜71年にイタリア旅行、グルックらと知り合う。エルデディ伯のハンガリーの領地にしばらく滞在した後、1780年にウィーンへ戻る。
ハイドンやモーツァルトもその作品を演奏し、交友があった。モーツァルトよりも当時はヴァニュハルの方が知られ、作品はウィーン、ロンドン、パリ、ベルリン、ハンブルクなど各地で出版され、欧州中で演奏された。
作曲、出版、個人教授などで生活が出来た作曲家という職の初期のひとり。
作品は、交響曲が70曲以上、さまざまな楽器のための協奏曲、弦楽四重奏曲が72曲、ミサ曲が約60曲、モテットが約60曲、オルガンのためのフーガなど、多岐に渡る。ボヘミアの民俗音楽を基調としたものも多い。
教則本としては「通奏低音の初歩 Anfangsgrunde des Generalbasses」(1817)がある。
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