【基礎データ】
エーシスとガラテア
Acis and Galatea HWV49
Acis und Galatea
作曲:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル/Georg Friedrich Haendel/George Frideric Handel(1685~1759)
台本:ジョン・ゲイ/John Gay(1685~1732),アレキサンダー・ポープ/Alexander
Pope(1688~1744),ジョン・ヒューズ/John Hughes(1677~1720),ジョン・ドライデン/John Dryden(1631~1700)の訳による、プブリス・オウディウス・ナソ/Publius Ovidius Naso(42BC~17,18BC)の神話訳、英語
原作:ギリシャ神話「アーキスとガラテア/Acis and Galatea」
初演:1718年夏、キャンノンズ/Cannons、ガーナフォン伯爵(1719年以降シャンドス公爵となる)の邸宅での音楽会とも言われているが定かではない。1732年6月10日、3幕構成の改訂稿での上演、ロンドン/London,キングス劇場/King’s Thatre
演奏時間:第1幕41分、第2幕53分合計1時間34分
楽器編成:
(Peters) 2Fl,2Ob/Cemb/Glock/Str
(Schott) 3Fl,2Ob,Fg/Tim/Cemb/Str/
(Baerenreiter) 2Fl,Pic,2Ob/Cemb/Str
(arr Mozart) 2Fl,2Ob,2Cl,2Fg/2Hr/Str
概説:「エーシスとガラテア」はヘンデルが、ガーナフォン伯爵、後のシャンドス公爵のおかかえ作曲家としてロンドン近郊のキャノンズで過ごした時期(1717~1720年)に書かれた作品である。これより先1708年にヘンデルはオウディウスの神話訳に構想を得てカンタータ「アキ、ガラテアとポリフェモス/Aci,Galatea e Polifemo」を作曲し、この中のアリアは一つだけ後のオペラに使われている。1718年当初の「エーシスとガラテア」については、音楽区分が定まらず、マスク(仮面劇)、セレナータ、牧歌劇、小オペラなどの諸説がある。また初演の正確な日時も形態も推測の域を出ない。ヘンデルは初演以後、大幅な改訂と加筆を続け、1732年に3幕もののセレナータとしてロンドンで上演した。更に1739年には英語稿も作られ、この英語上演から現在の形に近い2幕構成となり、合唱が付け加えられた。度重なる改訂を続けながらも「エーシスとガラテア」は常に人気の演目であり、ヘンデルの代表作となっている。またこのオペラは数え切れないほどの作曲家によって編曲されており、1788年にはモーツァルトもこれを編曲している。
by MI
最終更新:2009年9月25日
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