時と場所:時は不明、妖精や羊飼いのいる田園風景
あらすじ
第1幕
野原には花々が咲き乱れ、そよ風が吹いている。羊飼いや妖精達は、冬の雨と夏の太陽は、豊かな春の恵みをもたらし、秋は葡萄に生命の血潮を注ぐのだと「平原の喜び」を高らかに歌っている。しかし半神の妖精ガラテアは羊飼いのエーシスに恋をしているので「苦しい恋心に火をつけないで」と小鳥達に歌う。ガラテアの切ない想いを察した羊飼いデイモンは「喜びを分かち合い、悲しみや、愛や心痛から自分を開放しなさいと」と忠告する。そこに現れたエーシスはガラテアを一目見るなり恋に落ち「愛はあなたの瞳に戯れ、唇に溢れる。胸には苦しいほどに甘美な欲望が膨らみ、その魅力に燃え上がる」と歌う。そして二人は寄り添い「幸福な私達。最愛の人、輝く妖精、恍惚と喜び!」を二重唱し、人々の木霊によって二人の幸福が讃美される。
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