アイーダ/Aida
Giuseppe Verdi
ジュゼッペ・ヴェルディ
伊/1813-1901
初演:1871年12月24日/カイロ・オペラ座/Cairo Opera House 'Dar Elopera Al Misria'
ヨーロッパ初演:1872年2月8日/スカラ座/Milan,Teatro alla Scala
台本:伊語/アントーニオ・ギスランツォーニ/Antonio Ghislanzoni(1824-1893)
演奏時間:
前奏曲3分/第1幕35分/第2幕40分/第3幕30分/第4幕30分/合計約2時間20分
概説:
このオペラは本来、レセップスによるスエズ運河開通記念と、エジプトのカイロの新しい歌劇場のこけら落しを兼ね、ヴェルディに注文が舞い込んだものである。したがって古代エジプトが舞台となり、しかも第2幕には壮大な凱旋行進曲の場がしつらえられ、華麗なバレエ音楽も用意されている。そして人海作戦もやり易く、凱旋の場では大勢の兵士や群衆のほか、本物の馬や象を登場させる演出もあり、スペクタキュラーな効果を上げるのにも適したオペラといえる。そこにアイーダとラダメスのラヴ・ストーリーを絡ませ、嫉妬に狂うアムネリス、さらに戦略的な情報を得ようとするアモナスロまで登場して、スパイ劇的なサスペンスも盛り上がる仕掛けになっている。そして、ラストの上下2つに区切られたセットで演じられる情死のシーンは、この作品の大きな見所になっている。
(C) 出谷 啓
最終更新2010年7月29日
RETURN
オペラ名曲辞典TOP