<第3幕>
第1場/翌日の午後、ヘリング夫人の店
翌日の午後になってもアルバートは戻らなかった。村人みんなで探したがみつからない。ナンシーは、息子を心配しているヘリング夫人(アルバートの母)を慰めようとするアリア<ヘリング夫人はなんというでしょう>を歌う。やがてメイ・キングに選ばれた時にかぶっていたアルバートの帽子(オレンジの花環)がくしゃくしゃで見つかる。それを見て、みんなが彼の死を受け入れようとした。哀歌<Threnody>が歌われる。がしかし、アルバートはひょっこり帰ってきたのだ。彼はメイ・キングの賞金を使っていろいろな経験をして、冒険をしてきたという。その語り口調は、以前の彼と違っていて、たいへん自信に満ちていた。親切で、陽気で外向的な彼に生まれ変わっていたのだ。そんな彼の姿をみた肉屋の店員シッドと恋人ナンシーは、尊敬し本人と共に喜んだ。ビローズ夫人は「夜遊びの代償は払わなければならないわ」と言い、苦々しい顔で退出する。(幕)


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