【基礎データ】
アレコ/Aleko
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ/Sergei Vasil`evich Rachmaninov(1873~1943)
原作:プーシキン/A.lexander Pushkin(1799~1837),長編叙事詩「ジプシーたち」1824年
台本:ネミローヴィッチ=ダンチェンコ/Vladimir l.Nemirovich-Danchenko(1858~1943)ロシア語
初演:1893年5月9日,モスクワ・ボリショイ劇場
演奏時間:約1時間(序曲を含む)
楽器構成:2Fl(Pic),2Ob,E.H,2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tub/Str/Tim,Per/Hp/Str
時と場所:19世紀初め,南ベッサラビアのジプシー野営地
概説:1892年に作曲された「アレコ」はラフマニノフ最初の作品であり、オペラである。若干19歳のラフマニノフが、モスクワ音楽院作曲科の卒業制作課題としてわずか17日で書きあげ、金メダルを獲得した。師の一人であったチャイコフスキーの尽力で翌1893年にボリショイ劇場で初演をはたし成功する。原作はプーシキンの叙事詩「ジプシーたち」で、迫害を受けたプーシキンの帝国ロシア社会への批判が込められている。台本は結末をメロドラマ仕立てにしたためプーシキンのメッセージを際立たせてはいないが、一幕ものという短い作品のなかに豊かな音楽性を早くも開花させた傑作である。
by MI
最終更新:2009年5月26日
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