第1幕「命には命を」
第1場リマの広場
アルヴァーロ総督がリマの町に生還した。アルヴァーロ総督は老齢を理由に、息子のグスマーノに総督の地位を譲ると宣言する。グスマーノはインディオの酋長アタリーバに、スペインとインディオとの和解の象徴として、彼の娘アルツィーラとの結婚を申し込む。しかしアタリーバはアルツィーラが、死んだと思われる恋人の酋長ザモーロをいまだに愛しているので、しばらくの猶予を求める。
第2場総督館内のアタリーバの部屋
アルツィーラは召使いのツーマや他の女達と共に、リマでスペインの捕虜になっていた。インディオ酋長のアタリーバは娘のアルツィーラに部族の平和のために新総督のグスマーノとの結婚を迫るが、彼女はいまだに酋長ザモーロを忘れられない。部屋にひとり残されたアルツィーラの元に死んだとばかり思っていた恋人のザモーロが密かに現れる。再会を喜び抱擁する二人だったが、そこに新総督グスマーノが現れ激怒する。グスマーノはザモーロを捕らえ死刑を命ずるが、そこに前総督のアルヴァーロが現れる。彼はザモーロが命の恩人であることに気が付き、息子に彼を許すよう願う。グスマーノ総督は父親を助けてくれたお礼に今回はザモーロの命を助けることにする。グスマーノ総督とザモーロはお互いの戦場での決闘を誓う。
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