第4幕 サン・ラザール刑務所
捕えられたシェニエは詩を書いている。面会に訪れた友人のルーシェに聞かせる「五月の晴れた日のように」は美しい自然が流れるように、死に向かおうとするシェニエの悲しくも気高い決意が感動的なアリアである。ルーシェが去ったあと、マッダレーナとジェラールがやって来る。ジェラールはマッダレーナがシェニエと面会できるように計らい、残された僅かな時間もシェニエ助命のために最後まで尽力すると言って出て行く。マッダレーナは牢番に金貨を与え明日シェニエとともに処刑されるはずの女死刑囚と自分を入れ換えさせる。面会のかなったシェニエにマッダレーナはともに死に向かうことを伝える。二人はかたく抱き合い、アリア「悩める魂もあなたのそばで安らぐ」によって死は愛の勝利であると歌い永遠の愛を讃える。護送車が到着し死刑囚の名前が呼ばれる。シェニエとマッダレーナは「私です!」と答え、手に手を取って断頭台への護送車に乗り込んでいく。(幕)
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