Anna Bolena
アンナ・ボレーナ
作曲:ガエターノ・ドニゼッティ/Gaetano Donizetti
原作:史実に基づく
台本:伊語/フェリーチェ・ロマーニ/Felice Romani
初演:1830年12月26日ミラノ・カルカノ劇場/Milano,Teatro Carcano
全2幕/上演時間:約2H30~3H(カットにより)
楽器編成:2Fl(1P),2(1EH),2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tub/timp,perc/str
概要:
イギリス王ヘンリー8世(オペラ中でのエンリーコ8世)1491〜1547(在位1509〜1547)は、最初の妻キャサリンと離婚するため、ローマ教皇と訣別までした。こうして英国国教会が設立され、1533年晴れてキャサリンの侍女アン・ブーリン(オペラ中でのアンナ・ボレーナ)と結婚した。しかしヘンリーは次第にアンナからも心が離れていく。そこでマーク・スミートンという美男の宮廷楽師がアンナと不義を犯して国王を暗殺未遂したということがでっち上げられ、1536年アンナは処刑されてしまうという史実に基づいたオペラ。ちなみにヘンリー8世とアンとの女児が、あのスペイン無敵艦隊を破った、後のエリザベス1世。ヘンリー8世は英国王室史上最多の合計6回結婚するが、2回目がアンリであり、5回目のキャサリン・ハワードはアンの従姉妹だった。このキャサリンも1542年にアンと同様、ロンドン塔で処刑される。マリア・カラスが歌った1957年のスカラ座ライブは伝説的な名演と言われるが、作品を大幅に乱暴にカットしており、近年では全曲版での録音が相次いでいる。
最終更新:20050517
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