【基礎データ】
W.A.モーツァルト
ラテン語による3幕の幕間劇K.38
アポロとヒュアキントス
Apollo et Hyacinthus
台本:ラテン語/ヴィードル/Rufinus Widl
初演:1767年5月13日ザルツブルク大学
演奏時間:83分
楽器編成:2ob/2Hr/str
登場人物:
王オイバルス/Oebalus/T
王女メリア/Melia/S
王子ヒアキントゥス/Hyacinthus/S
アポロ/Apollo/A
ゼフィルス/Zephyrus/A
Sacrificulus Apollinis primus/B
Sacrificulus Apollinis secundus/B
概説:
モーツァルト11歳の作品。最初のオペラ「第1戒律の責務」K.35の初演(1767年3月12日)直後に作曲にとりかかり、同年5月に初演された。ヒュアキントスはギリシャ神話で有名な美少年で、太陽神アポロに愛されていたが、西風の神ゼピュロスが嫉妬して、アポロとヒュアキントスが鉄輪投げ遊びをしていたところ、風を送り鉄輪がヒュアキントスに当たり、ヒュアキントスが死んでしまうという神話がある。しかし、このギリシャ神話は、同性愛の要素を多分に含んでいたため、オペラでは、神話にはないメリア王娘を登場させ、同性愛のタブーを薄めさせている。ヒュアキントスが死んだ後に咲いた花は、彼にちなみヒアシンスと呼ばれている。
最終更新:20080330
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