【あらすじ】
時と所:中世・スコットランド
第1幕
第1場/宮廷
宮廷内の一室。スコットランド王女のジネーヴラは、侍女のダリンダに婚約者アリオダンテへの恋心を話している。アリオダンテは王位継承者として王からも認められた騎士。ジネーヴラは彼と結婚できることが嬉しくて仕方ないのだ。ところが部屋に一人になった時、突然ポリネッソ公爵がやって来てジネーヴラにしつこく求婚するので、彼女は怒ってその場を離れてしまう。そこへ侍女のダリンダが戻って来て「王女にはアリオダンテという婚約者がいます。貴方は彼女を諦めて、貴方を想う私を受け入れてください」とポリネッソに告げ走り去る。王女も王位も手に入れようと企むポリネッソは、自分に想いを寄せるダリンダを利用して、ジネーヴラとアリオダンテの仲を裂くことを思い付く。
第2場/宮廷の中庭
ジネーヴラ王女と婚約者のアリオダンテが愛の二重唱を歌っていると、王もやって来て二人を祝福する。王が側近のオドアルドに婚礼の支度を命じ三人は退場する。続いて二人の仲を裂こうと策略するポリネッソ公爵と、彼に想いを寄せるダリンダが現れ、ポリネッソが「今夜王女の衣裳を着て、僕と会ってくれないか?」とダリンダに頼み立ち去る。一人残されたダリンダの許に、アリオダンテの弟ルルカニオが現れ愛を告白するが、彼女は「私には愛する方がいます」と歌い彼を拒む。
第3場/谷間
羊飼いや精霊たちが、明日結婚するアリオダンテとジネーヴラを祝福し、二人を囲んで歌い踊る。
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