第2幕/シベル女神の神殿内
フリギア王のセレニュスと、その親友アティスの2人が、シベル女神に呼ばれ神殿へとやって来た。セレニュスはアティスに「サンガリードが愛しているのは、この私に間違いないないな…?」と意味ありげに言い、アティスも「彼女は君に忠誠を尽くすだろう」と返す。そこへシベルがやって来て、自分の供儀に就く者の代表はアティスに決めたと告げる。シベルは「海王神の息子でもあるセレニュス王はいろいろと多忙な身であろうから、自由な時間のあるアティスに任命する!」と言い2人を帰した。しかしシベルは、巫女であるメリッサに「本当はアティスを愛しているのだ」とそっと自分の気持ちを打ち明けた。そしてその愛を何とかアティスに伝えるため、眠りの神の力を借りて夢の中で知らせようと考え、早速メリッサに眠りの神を呼びにいかせた。
西風の精たちと共に各国の人々がアティスの元を訪れ、アティスが供儀者になったことを讃える。アティスは全力で任務を果たそうと意気込んだ。
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