第2幕 5月、イタリアンレストラン
今日はカルメラとサルバトーレの結婚式。人々は婚礼を祝し陽気に歌っている。そこに、あばずれで嫌われ者のデシテリアがミケーレを探しに現れる。彼女は、自分だけが結婚式に招待されていないことを怒っていた。バーで飲むミケーレに、恋人としてパーティに同伴してくれるよう迫り「満たされない愛は憎しみを生む!」と妖しく歌う。最初は嫌がっていたミケーレも、デシテリアにしつこくせがまれて承知する。しかし、おめでたい席での諍いを避けようと、神父のドン・マルコはミケーレを止め、言い争いになる。さわぎに気付いた花婿サルバトーレは、問題を起こしてばかりいるミケーレを非難する。ミケーレは「俺は嫌われ者、新天地アメリカにも、故郷イタリアにも俺の居場所はない!」と、反抗と悲しみのアリアを歌いあげる。打ちひしがれる兄ミケーレにアニーナが優しく声をかけると、嫉妬に燃えるデシテリアは「私よりも妹に恋をしているのね」と激しく罵る。怒ったミケーレは、ナイフでデシテリアを刺し逃亡する。介抱するアニーナの祈りも虚しくデシテリアは息を引き取り、遠くパトカーのサイレンが聞こえる。
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