【基礎データ】
ボッカチオ
Boccaccio
作曲:フランツ・フォン・スッペ
Franz von Suppe(1819~1895)
原作:ジョバンニ・ボッカッチョ
Giovanni Boccaccio(1313~1375)「デカメロン」
台本:リヒャルト・ジュネー
Richard Genee(1823~1895)
フレドリック・ツェル
Friedrich Zell(1829~1895)ドイツ語
初演:1879年2月1日、ウィーン、カール劇場。
演奏時間:1時間45分(第1幕59分、第2幕30分、第3幕16分)
楽器構成:2Fl(Pic),2Ob,2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb/Tim,Perc,Bell/Hp/Str
概説:作曲者のスッぺは法律家を目指していたが、父親亡きあと進路を一転音楽の勉強を始めた。わずか数年で才能を開花しウィーンのヨーゼフシュタット劇場の指揮者兼作曲家に採用され、以後30曲以上のオペレッタを作曲し「ウィーンのオペッレッタの父」と言われている。この作品は原作「デカメロン」からいくつかの物語を取り交ぜて、原作者ボッカッチョと、実際には悲恋に終わった恋人フィアメッタが真実の愛に辿り着くと言うハッピーエンドの物語として作られた。スッペ自身最高傑作としており、初演から2年足らずで百回の公演記録をつくり、アメリカや日本でも人気を博した。大衆芸能の要素を持ちながら、美しい旋律の数々は一流のオペレッタとして今も愛されている。
この作品は版の種類が多く役の扱いなどが様々である。ここではEMICLASSICS/ボスコフスキー指揮によるCD版を基にしている。
なお、 Boccaccioはボッカッチョと発音するが、日本ではボッカチオ、ボッカチョと表記されるのが慣例となっている。。
by MI
最終更新:2009年2月2日
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