皆が退出した後、旅籠屋フィリベルトは父親のブルスキーノ1世に息子の未払いの半金を請求してきた。フィリベルトによくよく事情を聞いたところ、先ほどの息子と名乗る青年が何やら企んでいることがわかった。一方ガウデンツィオは、父親ブルスキーノ1世が息子を認めないことは理解できないが、取りあえずソフィアが結婚相手を気に入ったことを単純に喜ぶ。ブルスキーノ1世はこの青年の企みを暴こうと物陰に隠れていると、フロルヴィッレが現れ、自分が愛した娘の後見人が亡き父の喧嘩相手だったことで結婚できない不遇を独白する。これを聞き事情を理解したブルスキーノ1世は、ガウデンツィオにこの青年を自分の息子と誤解させたままにしておくことで、2人の結婚に協力することにした。ソフィアとブルスキーノ2世に扮したフロルヴィッレとの結婚式がとり行われる。そこへ本物のブルスキーノ2世が登場したので、さあ大変。騙されたと知ったガウデンツィオはかんかんに怒る。しかしブルスキーノ1世がとりなし、ガウデンツィオの喧嘩相手だったフロルヴィッレの父はもう亡くなっていること、そしてなによりこの2人が愛し合ってることを語り、ついにガウデンツィオもソフィアとフロルヴィッレの結婚を許可する。(幕)
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