第2幕:第1場:カペッリオの館の一室。
ジュリエッタはロメオを案じている。そこへロレンツォが現れ、ロメオが助かったことを伝える。そしてテバルドとの結婚を逃れてロメオと一緒になるために、強い眠り薬を服用して一旦死んだと思わせ、葬られたところを密かにロレンツォが救い出し、ロメオと駆け落ちするという計画を話す。恐怖にかられるジュリエッタ。アリア「神よ、私は死を恐れは致しません」。ジュリエッタは秘薬を飲み干す。そこに父のカペッリオが現れ、娘を強く抱く。自室に戻るジュリエッタの後ろ姿を見て、カペッリオは悪い予感をいだく。ロレンツォに不信感を持ったカペッリオはロレンツォの外出を禁止する。
第2場:カペッリオの館近くの人気のない場所。
ロメオはロレンツォと合うことになっていたが、ロレンツォが現れない。そこにテバルドが通りかかり、激しい敵意で剣をかざし緊迫の二重唱。そのとき館の中からジュリエッタの死を弔う歌声が聞こえてくる。葬送行進曲「清らかな魂に安らぎあれ」。ロメオもテバルドも決闘を忘れ悲嘆にくれる。
第3場:カプレーティ一家の墓所。
モンテッキー家の人々と共にロメオがジュリエッタの墓にやってくる。悲嘆にくれるロメオは部下に命じて墓石を外させ、棺に横たわったジュリエッタに口づけをする。ロメオは部下を帰して、カヴァッティーナ「ああ、清らかな魂よ」を歌い、愛する恋人の後を追うために服毒する。そのときジュリエッタがかすかに動き、深い眠りから覚める。正気に戻ったジュリエッタから事の次第を聞くが、時既に遅く、毒が回ったロメオは絶命する。ジュリエッタも絶望のあまりロメオの後を追う。モンテッキ家とカプレッティー家の人々が現れこの悲劇を見つめる。(幕)
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