カルメン Carmen
ジョルジュ・ビゼー
Georges Bizet
仏1838-1875
初演:1875年3月3日パリ・オペラ・コミック座
台本:仏語/リュドヴィック・アレヴィ/Ludovic Halevy(1834-1908)
アンリ・メイヤック/Henri Meilhac(1831-1897)
演奏時間:
第1幕50分第2幕40分
第3幕35分第4幕25分
合計約2時間30分
概説:
歌劇「カルメン」(ビゼー)
フランスを代表するオペラの名作で、原作はプロスペル・メリメ(1803〜1870)の小説だが、小説とオペラでは内容がかなり異なる。カルメンの奔放な性格は違わないにしても、原作ではドン・ホセはオペラのような純情な男ではなく、凶悪な盗賊という設定になっているし、ミカエラは原作には登場しない。これは脚色したアレヴィとメイヤックが、オペラ向きになるようかなり手を加えた結果だろう。また「カルメン」は、通常のグランド・オペラと違い、歌と歌のあいだをセリフでつなぐ、オペラ・コミークの形が原典なのだが、後にエルネスト・ギローがレチタティーヴォを作曲し、グランド・オペラに仕立てたスタイルでも上演されるようになった。音楽が分かりやすく魅力的なこと、また劇の内容がリアルで、劇的効果に溢れているところから、今日でも最も上演回数の多い傑作になっている。
(C)出谷 啓
最終更新:20081030
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