第5幕 スパルタの国
泣き暮らすテライールのもとにカストールが現れる。再会を喜び二人は抱き合う。しかしカストールが「明日には天国に戻らなければならない」と真相を告げると、テライールは「私を見捨てるのですか?神も私たちを憐れんでくれるでしょう」と歌い、必死でカストールを引き止める。スパルタの人々はカストールの生還を祝い、喜びに沸く。カストールは「ポリュックスとの約束を破ればテライールも罰せられるだろう」と苦悩する。するとユピテルの降臨を告げる雷鳴が轟く。地上を揺るがすほどの雷鳴に、思い乱れていたカストールは運命を受け入れることを決意する。するとポリュックスを従えて現れたユピテルは「カストールの誠実なる決意に満足した。兄弟ともに永遠の命を生きよ」と告げ、二人を十二宮の星座として祀ることを決める。喜びのなかポリュックスは「神々の贈り物」で神への感謝を歌い、幕となる。
RETURN
オペラ名曲辞典TOP