第二幕
リンダは町長の兄弟の元に身を寄せた。一方ピエロットは重い病気に倒れる。やっと病が癒えリンダを訪れるが、町長の兄弟は既に亡くなっており、リンダの姿もなかった。後見人を失ったリンダは旅芸人として何とか暮らしを続けていたが、カルロに再会した。カルロは自らの身分を明かし、リンダは彼の援助で豪華なアパートで暮らすことになる。ピエロットはようやくリンダの居場所を見つけて訪ねる。リンダはカルロが実は公爵夫人の令息、シルヴァーノ伯爵だということを明かし、彼との結婚を考えていると語る。しかしリンダはボアフレリー侯爵に見つかってしまう。侯爵はリンダの生活の様子から、彼女が愛人生活を送っていると考える。一方カルロことシルヴァーノ伯爵は、ついに母である侯爵夫人にリンダとの生活を知られてしまう。侯爵夫人は身分のつり合う結婚を迫り、シルヴァーノ伯爵は母を説得するために帰省する。ついでリンダの父アントニオがやってくる。アントニオはシルヴァーノ伯爵の愛人に、借地契約の取り成しを求めに来たのだった。しかしそこに現れたのは娘のリンダ!アントニオは激怒して娘を勘当してしまう。さらに折悪しくピエロットがやって来て、シルヴァーノ伯爵に結婚話が持ち上がっていると伝える。あまりの不幸の連続にリンダは正気を失う。
つづく
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