【基礎データ】
コッペリア
Coppelia
クレマン・フィリベール・レオ・ドリーブ
Clement Philibert Leo Delibes(仏1836〜1891)
台本:ドイツの小説家E.T.A.ホフマンの物語『砂男』に基づく。ホフマンの『砂男』は、人形に恋した男の狂気性を前面に押し出した物語だが、『コッペリア』はその狂気性を抑え、陽気で明るい喜劇として再構成されている。バレエ作品の原題は『コッペリア、あるいは琺瑯質の目をもつ乙女』(Coppelia, ou la Fille aux yeux d'email )である
振り付け:アルテュール・サン・レオン/Arthur Saint-Leon(彼によって、更に台本が一部改作された)
初演:1870年5月25日パリ・オペラ座 ナポレオン3世臨場のもと初演された。しかしこの作品は単独上演では行われず、ウェーバーの「魔弾の射手」の後に上演された。
組み曲版について、作曲者自身によるものではないが、一般に「スラヴ民族と変奏曲」「祭の舞曲と時のワルツ」「夜想曲」「自動人形の音楽の音楽人形のワルツ」「チャルダッシュ」の5曲から構成されている。
上演時間:第1幕約40分/第2幕第1場30分,第2場28分。組曲版25分
楽器編成:2Fl(Pic),2Ob,2Cl,4Fg/4Hr,2Tp,2Cornet,3Tb,Tub/Tim,4Perc(BD,Cym,Trgl,SD)/Hp/Str
概説:「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれるドリーブが、民族舞踊をバレエに初めて大々的に取り入れたのがこの作品である。この他の彼の代表作品は、「シルヴィアSylvia」(1876)と、オペラ『ラクメ』(Lakme)(1883)
by AS
最終更新:2008年10月28日
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