イル・コルサーロ/Il Corsaro/海賊
作曲:ジュセッペ・ヴェルディ/Giuseppe.Verdi/1813-1901
原作:バイロン/Byron/詩「海賊/The Corsair」
台本:フランチェスコ・マリーア・ピアーヴェ/Francesco Maria Piave
初演:テアトロ・グランテ劇場(トリエステ)/1848年10月25日
演奏時間:1時間31分/前奏曲3 分第1幕21分第2幕27分第3幕40分
楽器編成:2(1)222/4231/Tim,Perc(Trgl.,Piatti,G.C.,Cannon,Tuoni e Fulmini/Harp/Str
概説:ヴェルディは、台本作家のピアーヴェと9作品ものオペラを作っている。「イル・コルサーロ」はヴェルディの初期の作品に位置し、「マクベス」の翌年1848年に発表された。作家ピアーヴェは上演監督をしながら舞台感覚を磨き台本作家としての腕をあげ、1851年以降、ヴェルディに提供された台本は「リゴレット」「椿姫」と次々にイタリアオペラを代表する傑作となっていく。台本を書くかたわらピアーヴェは、作品に関わる、煩わしい検閲にも粘り強く交渉し、ヴェルディのオペラ発表に貢献し続けた。この「イル・コルサーロ」は、最初ヴェルディが気持ちを動かされたものの、ピアーヴェは乗り気ではなく、案の定物語の稚拙さからヴェルディ自身も途中から意欲をなくしてまった。しかし契約上、嫌々仕上げたため、この名コンビにとって唯一の駄作と言われている。とは言え、ヴェルディのアリアは美しく、第2幕でメドーラが歌う「この暗い考えは」など有名である。
by MI
最終更新:20080701
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