ドン･ジョヴァンニ
序曲と２幕24曲 K.527
Don Giovanni
W.A.モーツァルト
台本：伊/ダ･ポンテ/Lorenzo da Ponte
初演：1787年10月29日プラハ国立劇場
ウィーン初演：1788年5月7日
演奏時間
第1幕約1時間30分
第2幕約1時間20分
約2時間50分
概説：
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(モーツァルト)
 「ドン・ジョヴァンニ」とは、いうまでもなくドン・ファンのイタリア読みである。ドン・ファン・テノリオは、14世紀スペインの伝説の好色漢で、神を恐れぬ波乱に富んだ生涯は、多くの小説や戯曲として描かれて来た。
前作の「フィガロの結婚」で、素晴らしい才能を発揮したダ・ポンテは、そうした作品を参考にして、1787年の5月頃にはほぼ完成していたという。ダ・ポンテはこのオペラを「ドラマ・ジョコーソ」(諧謔劇)と名づけたが、それは単なるオペラ・ブッファではないという、ダ・ポンテ流の強い主張であろう。またこのオペラのキャストでは、オッタヴィオだけがテノールで、ドン・ジョヴァンニとレポレロはともにバリトン、さらに騎士長とマゼットはバスと行った具合に、男声陣が全体に低声に重点が置かれているのも、大きな特色になっている。
(C)出谷　啓
最終更新：2008年12月23日

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