第5幕 森の中、夜
衰弱したキショットは、星が明るく照らす森の中で死を迎えようとしていた。サンチョはキショットをマントで包み、弱って行く主人の体を温めようと焚火をしている。木に寄りかかり火に照らされながらキショットはサンチョにやると約束した「夢の島」について静かに語る。そして遥か木星を見上げると、ドゥルシネが彼を呼ぶ声が聞こえてくる。ついにキショットはその呼び声に答えるように息を引き取る。サンチョは「優しいご主人様!」と叫び、ぼろぼろに年老いたキショットの体に泣きすがる。幕
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