第3幕
第1場 ピーチャム商会
ピーチャムは戴冠式を邪魔するために乞食達にデモ行進をさせるが、ブラウン警視に逮捕される。しかし民衆(乞食たち)を味方にしているピーチャムは「哀れな弱者を女王の目前で痛めつけるのか!」と逆にブラウンを脅し釈放になる。一方マックを裏切ったジェニーは、マックが脱獄してしまったため、報酬を受け取れずにいた。そこで舞い戻ったマックを再度裏切り警察に通報する。
第2場 刑務所
ジェニーの裏切りで再び逮捕されたマックは、ついに絞首刑に処されることになってしまう。最後のあがきで看守を買収しようとするがうまくいかず「墓よりの叫び」を歌う。ソホーの街に寺院の鐘が鳴り、とうとう処刑の時となる。マックは仲間たちに見送られ処刑台に向かう。皆に最後の許しを乞いこれで一貫の終わり!と思いきや、なんと女王の恩赦により釈放される。その上何故か世襲貴族の称号も与えられて、皆万々歳の御目出度い運びとなる。ピーチャムが、このあり得ない結末の口上を述べ、矛盾に満ちた社会同様、矛盾に満ちた物語の幕となる。

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