【基礎データ】
エドガール
Edgar
作曲:ジャコモ・プッチーニ/Giacomo Puccini(1858~1924)
台本:フェルディナンド・フォンターナ/Ferdinando Fontana(1850~1919),イタリア語
原作:アルフレッド・ド・ミュッセ/Alfred de Musset(1810~1857),韻文詩劇/Dramaticpoem「杯と唇/La Coupe et les levres」
初演:1889年4月21日、ミラノ/Milano,スカラ座/Teatro alla Scala
演奏時間:第1幕31分、第2幕15分、第3幕38分、合計約1時間24分
楽器編成:2Fl,Pic,2Ob,2Cl,2Fg/4Hr,3Tp,3Tb,Tub/Tm,Perc(Trgl,Cym,BG,TT,Camp)/Hp.Org/Str/Banda
概説:「エドガール」はプッチーニ最初期にあたる第2作目のオペラである。この作品は台本の筋立てに問題があり、初演においても、音楽性は評価されたものの、台本は酷評され失敗に終った。そこでプッチーニは半年後に改訂版を出し、更に手直しを続け4幕ものから3幕ものに約めるなど、物語は初演版の半分にまで縮小されていった。結局「エドガール」の決定版が完成したのは「ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」の後1905年のことであるが、円熟期プッチーニの力をもってしても台本の未完成さを補うことは出来なかった。しかしながら美しい旋律の数々は後の名作を想起させ、「旋律家プッチーニ」の魅力を十分に堪能することが出来る。
by MI
最終更新:2010年7月26日

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