【あらすじ】
第1幕
街の広場に明日に迫った国王聖名祝日のメインイベント「串刺し刑」にかける罪人を王が、自ら探しにやってくる。民衆は警戒し、王の策略に乗らす失敗。そこに宮廷星占い師のシロコがやってくる。占いの量が多すぎて処理できないと王にぼやき二人は広場からいったん去る。そこへ隣国のマタカン国から大使エリソンが、妻アロエス、王女ラウラ、秘書タピオカを連れて広場に現れる。彼らは変装し、更に警護上、女性二人の身分を入れ替え、この旅行の感想を各自が述べ、大使と秘書官は王宮の様子を見に外出し、女性達はしぶしぶ目の前のホテルヘと向かう。
そこへ、王女ラウラに一目惚れし一行の後を追ってきたラズリが登場、このオペラで最も有名な「星のロマンス」を歌う。疲れ果てたラズリはその場で寝入ってしまう。いたずら心満載の女性二人がホテルの前で、寝入っているラズリを見つける。好奇心旺盛なアロエスがこの子をくすぐって起こしましょうというのでラウラは戸惑うが、その様が面白いのでくすぐりに加わる。目を覚ましたラズリは意中の相手が目の前にいたので、いきなり名前を聞き、ラウラに告白する。突然の出来事に驚いたラウラはラズリに身分を問う。彼が自己紹介をし終わった所に大使と秘書が戻ってくる。大使は私の妻に話かけるなといってラウラを引き離す。人妻だと知って絶望しているところへ王が現れ、この辺の政情を問う。いらいらを募らせたラズリは王をひっぱたく。罪人を見つけた王は大喜び、皆を広場に集め、串刺し刑を始めると宣言する。そこヘシロコが慌ててやってきて、ラズリと王は同じ星の運命で、片方が死ぬともう片方はその一日後に命を落とすと王に伝える。王は急遽、刑を取りやめ、ラズリを王宮に案内する。
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