こうもり
Die Fledermaus
ヨハン・シュトラウス
Johann Strauss
1825-1899オーストリア
初演:1874年4月5日アン・デア・ウィーン劇場
原作:ベネディクス/R.Benedixの喜劇「監獄」「 Das Gefaengnis」をアンリ・メイヤック/Henri Meilhacとリュドヴィッタ・アレヴィ/Ludovic Halevyが編した「夜食」「Le Reveillon」 (The Midnight Supper)(1872年パリ初演)
台本:独語/カール・ハフナー/Carl Haffner/リヒャルト・ジュネ/Richard Genee
演奏時間:序曲8分/合計約2時間30分
楽器編成:
2Fl(Picc),2Ob,3Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb/Tim,Cym,SD,GC,Campanelle(Glocken),Trgl,Bell in E,Sporen(人が馬に乗っている音を作るための杖にタンブリンの鈴がついたもの)/Hrf/Str
概説:
喜歌劇「こうもり」(J・シュトラウス)
"ワルツ王"J・シュトラウス2世は、晩年は"オペレッタ王"でもあった。1870年、45歳になったシュトラウスは、名誉ある宮廷舞踏会の指揮者の地位を管弦楽団と共に弟のエドゥアルトに譲った。そして活躍の分野をオペレッタの作曲に移したのである。そして彼のオペレッタ第3作がこの「こうもり」であった。原作はドイツのベネディクスの「監獄」というコメディで、ハフナーとジュネーがオペレッタの台本用に書き直した。ウィーンの上流社会の享楽主義とアンモラールを皮肉った内容が、当時の庶民階級の観衆に大受けだったという。裕福で遊び好きの中年紳士アイゼンシュタイン、その妻で頭脳明晰と美貌を誇り、夫と同様遊び好きのロザリンデ、その家の小間使いで新人類風の現代っ娘アデーレ、それに刑務所長のフランク、ロザリンデの元彼でプレイボーイのテノール歌手アルフレード、この劇の狂言回しで「こうもり」ことファルケ博士、金と暇を持て余しているロシアの大貴族オルロフスキー公爵などが、主な登場人物として絡む。(C)出谷 啓
最終更新:2008年10月25日
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