第2幕:農場の中庭。フリッツがやってきた翌朝。スゼルはフリッツに食べてもらおうとさくらんぼを摘み、花束を作りながら恋の小唄を歌う。「立派な騎士様」。その歌声に目を覚ましたフリッツがやって来ると、スゼルは花束を差し出し、さくらんぼを摘んでフリッツに投げる。サクランボウの二重唱「真っ赤にうれて珠のように」。スゼルのあどけない様子に、フリッツは心を惹かれる。馬車の音が聞こえ、ダヴィッドやベッペ、フェデリーコらがやってくる。フリッツは皆に農場を案内するが、ダヴィッドは一人残り、聖書の言葉を引用して、スゼルのフリッツへの心を確かめる。やがてフリッツが戻ってくる。ダヴィッドはスゼルが良い娘だとほめ、好きな男と結婚させようと言う。フリッツは我を忘れて怒り、ダヴィッドは立ち去る。心を乱したフリッツは「スゼルを忘れる!」と言い、農場から帰ることになる。スゼルは泣き崩れる。合唱「遠く去った恋は戻らない」
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