第2幕/ゲノフェーファの部屋
ゲノフェーファが糸紡ぎをしながら夫の不在を嘆いている。外では主人不在で羽を伸ばす使用人たちの騒ぐ声が聞こえる。ゴローが部屋へやって来て、最初は討伐軍の勝利報告などをしているが、その内ゲノフェーファへの熱い想いを抑え切れず、彼女に愛を告白する。しかしゲノフェーファはしつこく言い寄るゴローに向かい「私生児のくせに!」と、つい罵倒してしまうので、侮辱され怒ったゴローは、今度はゲノフェーファへの復讐に燃え部屋から出ていく。そこへ侍従のドラゴが現れ、ゲノフェーファに不貞の噂があると言うので、ゴローは「では今夜彼女の寝室に忍び込み偵察をしては?」と持ち掛ける。ドラゴが立ち去ると今度はマルガレータが現れて、こっそりくすねたゲノフェーファ宛ての手紙を見せる。そこにはジークフリートが負傷したと書かれていた。マルガレータは自分がジークフリートの所へいき、看護と見せかけ彼を毒殺してやると言うと、ゲノフェーファのことも何とか陥れてやろうと企む。マルガレータはまず侍従のドラゴを利用しようと考え、彼がゲノフェーファの部屋へ忍び込むのを確認すると、ゴローを始め従僕のバルタザールやカスパールと共に、ゲノフェーファの部屋へ踏み込んだ。突然の訪問者たちにゲノフェーファは驚くが、自分に不貞の疑いがあると聞き「では室内を調べなさい」と言い放った。すると隠れていたドラゴが出て来るので、皆はやはり情夫がいたのだと叫ぶ。ゲノフェーファは「無実の証拠にベッドのシーツに乱れもないわ!」と訴えるが、マルガレータは2人の情事を目撃したと言い、ドラゴはその場で殺されゲノフェーファは捕えられてしまう。
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