【基礎データ】
ハムレット
Hamlet
0pera in 5 acts [IN FRENCH]
作曲:シャルル・ルイ・アンブロワーズ・トマ
Music : Ambroise Thomas
原作:ウィリアム・シェイクスヒア
The original : William Shakespeare
台本:(仏語)ジュール・バルビエ、ミッシェル・カレ
Libretto : Jules Barbier, Miche1 Carre
初演: 1868年5月9日パリオペラ座
上演時間:約3時間
楽器編成:3Fl(Pic),3Ob(EH),3Cl,Altsax,4Fg/4Hr,4Tp,3Tb,Tub/Tim,Perc/Hp/Str
Banda 1:Fl,Cl,Hr,Tp,2Hp
Banda 2:6Tp,4Tb,Glock,Kanonendonner
概説:
原作であるシェイクスピアの悲劇「ハムレット」は、もちろん英語であるが、作曲者トマはフランス人なので、オペラ「ハムレット」は仏語で歌われる。主人公ハムレットも、フランス語の発音でアムレと呼ばれる。トマ(1811〜1896)は、パリ音楽院で学び、ローマ大賞を受賞。オペラを中心に作曲をし、オペラ・コミック座やオペラ座で、多くのオペラを発表、60歳頃、パリ音楽院の院長となった。
「ハムレット」は彼の代表作で1868年に初演された。
原作よりも登場人物を減らし、話の枝葉を最低限に切り落とし、結果、ハムレットの母やオフィーリアの父を、より罪深く浮かび上がらせ、ハムレットの苦悩や、オフィーリアの絶望もより強く表現される。
王子役の主役がテノールではなくバリトンというのも印象深い。
また、このオペラは元々のオリジナルでは原作とは違い、ハムレットは父の仇をとった後、自身は死ぬことなく、その場で王位を宣言し、ハムレット万歳!となるハッピーエンドであったが、その後、いろいろな版が現れ、ハムレットがオフィーリアの亡骸の上に倒れて息絶えるというバージョンもある。本サイトで掲載しているあらすじは、その版のものである。
※この「あらすじ」は、1997年6月26〜29日パナソニック・グローブ座で上演された、東京オペラプロデュースの公演プログラムより提供を受けています。
最終更新:2011年1月23日

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