【基礎データ】
イポリートとアリシ
Hippolyte et Aricie
Hippolytus and Aricia
作曲:ジャン=フィリップ・ラモー/Jean-Philippe Rameau(1683~1764)
台本:シモン=ジョセフ・ペルグラン/Simon-Joseph Pellegrin、フランス語
原作:ジャン・ラシーヌ/Jean Racine「フェードル/Phedre」、エウリピデス/Euripides「ヒッポリュトゥス/Hippolytus」,セネカ/Seneca「パエドラ/Phaedra」
初演:1733年10月1日、パリParis,王室音楽アカデミー/The Academie Royale de Musique
演奏時間:序曲3分,プロローグ25分,第1幕29分,第2幕27分,第3幕30分,第4幕23分,第5幕31幕,合計約2時間48分
楽器編成:2Fl,2Ob,Fg/Hr,Tp/Tim/Bass-continue/Str
概説:音楽理論家としてすでに高名であったラモーが50才になって初めて発表したオペラが「イポリートとアリス」である。フランスオペラの伝統(序曲、プロローグ、5幕もの)を踏まえながらも、書き尽くせる限りの音楽表現が盛り込まれ「オペラ10曲分の音楽」と評され革命的オペラと目された。それゆえ発表当時は批判されることも多かったが、今日は再評価され、削除された部分も見直されて演奏されている。美しいアリアの数々は言うに及ばず、歌唱不可能と言われた「運命の神々のトリオ」やエンターテナー性の高いディヴェルティスマン(踊りや歌のパフォーマンス)は3幕と5幕に挿入され、その音楽性の高さ豊かさは、ラモーの最高傑作と評価されている。
by MI
最終更新:2009年9月8日
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