さまよえるオランダ人
時と場所:18世紀ノルウェーの海岸
あらすじ-第1幕
オランダ人の船長は神の怒りを買ったために、永久に死ぬことを許されず、海上をさまよわなければならないのだ。その呪いが解けるのは、女性の真実の愛を得たときだけ。七年に一回上陸が許されるが、彼のため生涯貞操を誓う女性と出会わなければ、再び海に帰らねばならない。激しい嵐の日、強風に流されてノルウェー船が岸に流れ着く。舵手が郷愁の歌を歌いつつ寝入ってしまうと、近くに黒いマストに血のような赤い帆のオランダ船が碇泊する。オランダ人はノルウェー船の船長ダーラントに、一人娘を妻にくれるならば、すべての財産を差し出すと言う。欲心に誘われたダーラントはこれに応じ、二隻の船は南風を受けダーラントの故郷に向かう。
つづく

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