第2幕
宮殿。イドメネオ王は腹心のアルバーチェに、海神ネプチューンとの秘密の取引を説明する。アルバーチェは王子イダマンテをどこか海神の目にとまらない外国に避難させようと提案する。そこにイリアが登場する。イリアは両親や故国を失ったが、今はイドメネオを父と思い生きていくと歌う。「クレタこそ第二の故郷」。イドメネオはその態度から、イリアがイダマンテに恋していると見抜く。イドメネオは王子イダマンテをエレットラと共に、彼女の故国アルゴスに避難させることにする。息子を心配するイドメネオ、密かにイリアとの別れを悲しむイダマンテ、幸運を喜ぶエレットラの三重唱。だが、船が出航しようとしたその時、突如大嵐になり恐ろしい海獣が現れる。人々は恐れおののき逃げまどう。イドメネオはこれが海神ネプチューンとの契約を逃れ、息子のイダマンテを逃そうとした海神の怒りだということを知っている。
つづく
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