【あらすじ】
プロローグ 激しい嵐の中を進む海賊コンラッドの船は、木の葉のように波にもまれ、ついに難破する。
第1幕
第1場 ギリシャ、イオニア海の浜辺
嵐の去った海岸に、海賊の首領コンラッドと手下のアリ、ビルバントが打ち上げられ、気を失っている。そこに乙女達がやって来て、輪になって踊り出す。楽しげに踊る乙女の中で一際美しい娘メドーラは、倒れていたコンラッド達に気が付き助け起こす。気がついたコンラッドは、嵐で船が難破したのだと話す。メドーラは眩い雄姿のコンラッドに魅かれ、二人は一目で恋に落ちる。すると奴隷商人のランケデムと手下達がやって来て、乙女達は連れ去られてしまう。物陰から様子を見ていたコンラッドらは、乙女達を助け出すために後を追う。
第2場 奴隷市場
ランケデムが仕切る奴隷市場では富豪のパシャが金貨を握り各国から売られてきた女達の品定めをしている。アルジェリア、パレスチナの美しい女達が民族衣装で踊るが、パシャはなかなか気に入らない。そこに先ほど捕らえられた海辺の乙女達が連れて来られる。まずメドーラの親友グルナーラが引き立てられ、踊りを披露しベールを取る。その美しさにパシャは大金を払いグルナーラを競り落とす。次はいよいよメドーラの番となる。ベールを脱いだメドーラの美しさに一同息を飲む。金を積む男達、そこにマスクをつけ外国の富豪に変装したコンラッド達が忍び込み競りに加わる。メドーラを取り返すべく正体を現した海賊達と奴隷市場を仕切るランケデムらとの戦いが始まる。海賊達はついにランケデムを縛り上げ、メドーラをはじめ囚われていた乙女達を助け出し去って行く。残されたパシャは激怒する。
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