第2幕
第1場 イモージュネの部屋と広間
アデーレの看護で目を覚ましたイモージュネは、他の女官たちに引き上げるよう言いつけ、グワルティエーロの元に急ぐ。するとエルネストが現れ、イモージュネが夫の愛を拒み、グワルティエーロを忘れようとしないと責める。イモージュネは「息子をもうけただけで満足して下さい!」と古傷に触れたエルネストを非難する。嫉妬に苦しむエルネストの怒りと、真実の愛を奪われたイモージュネの嘆きが激しくぶつかり合う。そこに伝令が現れエルネストに手紙を渡す。グワルティエーロがカルドーラの城に潜んでいる事を知ったエルネストは激怒する。
第2場 カルドーラ城の回廊
出航の時間が迫る中、グワルティエーロはイモージュネを待っている。腹心イトゥルボはエルネストの定めた出航時間を違えれば、皆の命が危険にさらされると忠告する。そこに覚束ない足取りでイモージュネが現れる。グワルティエーロは一緒に行こうと懇願するが、イモージュネは逃げ切れるわけがないと、出航を急がせる。その時二人の様子を伺っていたエルネストが立ちはだかる。グワルティエーロは「十年間待ち続けた復讐の時だ」と言い放ちエルネストに決闘を申し込む。イモージュネは泣き崩れ気を失う。
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