【基礎データ】
アウリスのイフィゲニエ
オーリードのイフィジェニー
Iphigenie en Aulide(Iphigenie in Aulis )
作曲:クリストフ・ヴィリバルト・グルック
Christoph Willibald Gluck(1714-1787・独出身、オーストリアとフランスで活躍)
台本:ルプラン・デュ・ルレー
F.L.G.Lebland du Roullet(仏語)
原作:ジャン・ラシーヌの戯曲「イフィジェニー」
<エウリーピデス(ギリシャ)の悲劇「アウリスのイピゲネイア」が基>
初演:1774年4月19日
王立音楽アカデミー(パリ)
Academie royale de musique(現在のパリ・オペラ座)
演奏時間:約1時間50分(プロローグ10分,第1幕40分,2幕35分,第3幕25分)
楽器編成:2Fl,2Ob,2Cl,2Fg/2Hr,2Tp/Tim/Str
概説:グルックがパリで作曲した7作のオペラの内、最初に手掛けた作品。グルックはかつてウィーンでマリアテレジアの宮廷楽長を務めていたことから、その娘マリーアントワネットに声楽を教える機会があり、フランス皇太子妃となった彼女の援助でパリを訪れた。初演から多少の改訂を行い、改定後のものを正式な作品としている。グルックが国境を越えた新しい音楽に挑戦し、見事にそれを成し得た傑作で、後にワーグナーがこの作品の改訂版を書いている(ワーグナーの作品は、結末をエウリーピデスの原作通りにしているため、グルックのものとは結末が違っている)。
by Ikumi
最終更新:2009年9月15日
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