【基礎データ】
トリドのイフィジェニー
Iphigenie en Tauride/Iphigenia in Tauris/Iphigenie auf Tauris
作曲:クリストフ・ヴィリバルト・グルック/Christoph Willibald Gluck(1714~1787)
台本:ニコラ=フランソワ・ギヤール/Nicolas-Francois Guillard、フランス語
原作:ギモン・ド・ラ・トゥッシュ/「トリドのイフィジェニー/Iphigenie en Taurido」エウリピデス/Euripidesに基づく
初演:1779年5月18日、パリ/Paris,王立音楽アカデミー/Accdemie Royale de Musique
演奏時間:第1幕28分、第2幕32分、第3幕18分、第4幕21分、合計約1時間39分
楽器編成:2Fl,2Ob,Fg/2Hr,2Tp/Tim/Cem/Str
概説:「トリドのイフィジェニー」はグルックの12本目のオペラである。グルックは生涯弛むことなく音楽的試みを続け、改革オペラを生み出した。この作品の序曲では斬新な試みの一つとして、ヒロインのイフィジェニーによるレチタティーヴォと祭司達の合唱が、これから展開する過酷な運命を提示する。美しいアリアとアンサンブルの数々、絶妙のバランスで挿入されるレチタティーヴォは、ドラマティックな筋立を余すことなく伝え聴衆を魅了して行く。まさにグルックの頂点をなす最高傑作である。
by MI
最終更新:2010年1月30日

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