第2幕/ゴリーツィン公の屋敷
ゴリーツィン公は摂政ソフィアの愛人であるが、野心家のソフィアがいつ自分を見捨てるかと不安を抱えており、旧教徒の娘マルファを呼び付け、自分の未来を予言させることにした。しかしマルファが美しい予言の歌と共に出した答えは、ゴリーツィン公の失脚と流刑だった。ゴリーツィンは怒ると共に内容の口外を恐れ、部下にマルファの殺害を指示する。そこへ銃兵隊長のイヴァン・ホヴァーンスキー公が現れ、ゴリーツィンの政策を激しく非難するので2人は言い争いとなり、後から現れた旧教徒指導者の僧ドシフェイが慌てて仲裁に入った。3人は目的は違えど、教会や貴族に国家への従属を強要し、軍事教練に力を注ぐピョートル帝の失脚を望んでいた。
そこへ突然マルファが駈け込んで来て、ゴリーツィンの手下に殺されそうになったが、ピョートル帝の護衛兵に助けられたと告げる。続いて貴族のシャクロヴィートゥイが入って来ると「ホヴァーンスキー父子の陰謀が、ピョートル帝に密告された!」と言うので、皆は背筋の凍る思いでその場に立ち尽くした。
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